デザイン料金の考え方
価格だけで比較されてしまうのはあまりにも悲しい事。
「牛丼」の店で1杯¥250の店と1杯¥1,800の店があります。
我々消費者はその内容も聞かずに「¥250が安いし、当然それ」って思うでしょうか?
そもそも、なぜ、同じ「牛丼」なのに料金がこんなにも違うと思いますか?
容易に想像がつくのは、安いところはそれなりの外国産の肉片でどうにか安く仕上げよう、というチェーン店、高いところは国産和牛等のいい肉なんだろうという想像は容易につきます。
つまり内容や質を知ってからじゃないと、物事は値段だけでは判断出来ないはずだと思うのです。
見積りのみで判断するクライアント様には長いお付き合いもしていただけないでしょうから、それならそれで構わないのですが「価格」ではなく「価値」を比較していただき、お声をかけていただければ、こんなに嬉しい事はありません。
デザイン料とは高いものなのでしょうか?
例えば、あのデザイナーは1万円でやる、あそこのデザイナーは5万、こっちは10万円。
デザイン業界の料金体系は非常に曖昧で漠然としているとデザイナーの私たちも思います。
発注する側、つまりクライアントさんは「ん?1万円?ラッキー!」と思っていいのでしょうか?
ある美容室でヘアカットすると通常¥5,000の店。でも経験の少ないアシスタントが「ヘアモデル」と称して無料でお客さんを募集している事がありますよね。よりによって何で、無料なのか?
それは「経験が少ないから、料金なんてとても頂けない。逆にあなたの髪で練習させてください」というスタンスだからです。
つまり、その安売り的料金で受けるデザイナーも「私は相場なんてよくわかりませんし、自信もないです」と言っているようなモノで自信と経験の無さの露呈でもあると思うのです。
誤解のないようにしておきたいのが「安いからダメ」と言っているのではありません。利用者にとってこんないい事はありません。ただ簡単に「安くでやってくれていい人だ」とは決して思わないで本質を見極めることが重要です。
「デザイン」の目的は「売上げアップ」と「戦略的イメージ構築」
Bさんは10万円でホームページを作って、月に3万円しか利益がありません。このケースはどうでしょうか。
1年後を比較してみればAさんは120万ー50万で70万円の利益、Bさんは36万ー10万で26万円の利益で、Aさんの方がたくさん儲けたけど、利益率はBさんの方がいいね、ということなのでしょうか。確かにそう見えますが、実はもっと重要な大きな差があるのです。
一般的に「かっこいい」雰囲気のホームページでも決してマーケットや将来に向けて考え抜かれたいいホームページとは限りません。質の低いホームページは認知されるに連れ、売り上げを落としていきます。なぜならば悪いイメージが継続的に公開され、競合他者が差をつけようとして努力してくるからです。印象の悪いホームページは下りのエスカレーターに乗っているようなもので、企業イメージも時間とともに陳腐化していきます。そもそも印象の悪い差別化されていないホームページは認識もなかなかされません。
デザイン料金はコストではなく投資。
どのデザイン会社がいいのか?を見極めるのも経営者の大きな役割。
つまりは投資先(デザイン会社)を見極めることがデザイン依頼するにあたって最も重要です。
それでは、どこにデザインを依頼すれば良いのでしょうか?インターネットで検索しても、どこの会社も同じように見えてしまう、と感じられているのではないでしょうか? 50万円払って確実に毎月10万円利益をあげるデザイン会社だという確証はどうすれば得られるのか?それは、確実に値上がりする株を探しているのと同じことで、確実というのはないと思ってください。
どこに投資すれば値を上げるのか?それを見極めるのも経営者の力であり役割だと思います。しかし、値上がりしそうな株を見つける手がかりがあるように、デザイン会社にもチェックの仕方があります。
それは「実績」と「経験」です。
ロゴマークを年間20以上やっています、というデザイン会社や個人があるとします。でもよく調べると友人・知人の店が大半だったり、規模があまりに小さすぎという事もよくある話です。
そこの実績と経験を見て、今、依頼を検討している内容に近いものがあるか、望んでいるデザインテーストがあるのか、またそのデザイン会社のWEB等にある「concept」や「考え」を見るのも判断要素の1つでしょう。
そのあたりをしっかりと伝えるべく弊社でもその「実績」や「経験」「concept」や、約束ををきっちりと説明させて頂いているのです。